井原市七日市町の内科・小児科・皮膚科 ほそや医院

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ななつ星の旅 - ほそや医院

 5月24日の金曜日午後、私たち夫婦はななつ星に乗車するため新幹線で博多に向かった。 
そもそもこのななつ星に乗る夢を私は数年前から抱いていた。実は、この5月31日が私達の金婚式にあたることをふと二月初旬に私は気が付いた。そこで、5月に金婚式の記念にななつ星に何とか乗れないかと検討した。しかしながら、人気の高いななつ星の乗車予約は取れなかった。それでも諦め切れないのでスマホを片手にいろいろ探していたら、偶然ある旅行会社が二泊三日の「ななつ星in九州」の募集をしていることに気が付いた。5月24日出発で3日間の貸し切りチャーター九州の旅というものであった。後一組だけだったので、さっそく電話で交渉したら申し込みができた。私は喜んだが、家族は今はやりの詐欺ではないかと言うので、私も慎重に調べて大丈夫そうなので申込金を振り込んだ。旅行会社からこの旅行に関していろいろ問い合わせもあり旅行ガイドも郵送されてきたので、これで夢でなくななつ星に乗れると天にも昇る気持ちで喜んだ。15時30分ごろ博多駅にハイヤーが旅行会社から手配されていたのでこれに乗って今夜の宿泊先グランドハイアット福岡に移動した。夕食は鉄板焼き「なか乃」で今回ななつ星に乗車する八組の夫婦達と一緒に食事をした。最初は緊張していたがアルコールが入ると皆、饒舌になり会話が弾んだ。翌朝は朝食後に専用車で博多駅三階にあるラウンジ金星にておごそかにウエルカムセレモニーが開催された。その後、ななつ星の車両に乗り込んだ。我々の部屋は501号室だった。どういうわけか私がプラットホームでななつ星出発の鐘を鳴らすように仰せつかったので七回鐘を鳴らすと午前9時50分にななつ星はゆっくりゆっくりと動き出した。電車が玉名駅を通過するころから一号車のブルームーンダイニングカーで昼食が用意された。博多の高級寿司店のやま中の大将が食堂車の中で直接握ってくれたのは感動した。まるで動くすし店のカウンターで握りを食べている錯覚に陥った私達だった。
 16時40分に折口駅に停車しここからは小型バスに乗り換え脇本海岸に出向いた。ここは、ウミガメが産卵しに来ることで有名な海岸である。NPO法人の代表者からウミガメについていろいろお話を聞いた。その後でななつ星バスに乗り換え牛ノ浜駅に向かった。17時50分ごろ牛ノ浜駅からななつ星に乗って旅を続けた。19時ごろからフランス料理のコースが始まった。おいしいワインを飲みながら車窓から暮れ行く海を見ながら食事を楽しんだ。21時ごろは遠くに桜島が見え隠れしその上に満月が白く浮かんで見えた。 
22時ごろに501号室に戻り、ヒノキで覆われているシャワー室でシャワーを浴びて眠りについた。しかしながら、狭いベッドと汽車の音で何度も目が覚めた。汽車は日豊線をひた走り延岡に向かっていた。車窓から、日向灘の海を眺めていた。青い空ときらきらと白く光る海を見ているとある想念が浮かんできた。家内と生活を始めて50年。長いようで短くもあった50年間。走馬灯のように記憶が蘇る。昼食は鯛茶漬けであった。14時ごろ由布院駅を通過し由布岳をダイニングカーの大きな額縁のような窓から静かに見守った。17時36分に博多駅にななつ星が到着し、金婚式の旅は愉楽を感じながら幕を閉じた。

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これはななつ星の機関車の前での記念写真です。

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これはななつ星の車内の写真です。とても豪華でした。

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我々の部屋である501号室の車内の様子です。

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総ヒノキで作られたシャワールームの写真です。とても快適でした。

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これは本物の柿右衛門の手洗い用陶器です。

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これは21時ごろの遠くに見え隠れする桜島の夜景です。

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途中下車した佐伯駅前近くの漁港での私の写真です。

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最後の昼食に出た鯛茶漬けを平らげた後でのクルーさんとのツーショットで す。

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この写真は最後尾の車両から見た由布岳の雄大な写真です。